2019年版USDJPYの日足分析

今年のドル円

今年のUSDJPYを振り返ってみると、まずは年始の大暴落が思い返されます。

そして、そのあとは逆にショート勢を苦しめる上げ相場が続きました。

長期的にみれば、高値を切り下げる展開ですが、年始に言われていた「100円割れ」はどうも今年も実現しそうにはありません。

今年のドル円は結局どんな相場だったのが、少し気が早いですが振り返ってみたいと思います。

トレンドライン・水平線分析

トレンドラインは、奇をてらわないで普通に引きました。

水平線も、重要だと思われるレベルのみに引きましたが、そうすると今年のUSDJPYのライン分析としては、こんな感じになります。

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年始の大暴落とジリ上げ相場

年始の注目は、2018年末のサポートラインが割れたことによって起こった急落が、どこまで続くのか、ということでした。

普通ドル円が、何もニュースがないのに大暴落するということは、めったにないのですが、今年は年始の早朝、流動性が低い時間帯に起こってしまいました。

これで、不意にロスカットされて、相場から強制退場をくらったトレーダーも多いのではないでしょうか。

しかも、大暴落は短期間のうちに終了して、その後は長い上げ相場になりました。

今度は、大暴落を見て入ってきたショート勢がじわじわとロスカットされる側に回りました。

ただ、ここはトレンドラインができてくるまではなかなか長期目線が持てなかったのではないでしょうか。

米中貿易摩擦と二番底

米中問題は2019年の一大テーマでした。

基本的には、2019年相場は悲観から入っていった相場だといえます。

中長期的には戻り売りが入っていますし、夏から秋にかけては下値を責める展開が再開しました。

ここで、トレーダーの念頭にあったのは年始の安値を割ったらどうなるのか、ということでしょう。

※この安値はブローカーによって異なるようですが、およそ104円60銭くらいになります。

そして、その安値が割れる時が来ました。

8月の「夏枯れ相場」が終わって、プレイヤーが返ってくるタイミングで105円割れ以下を急激に攻めたのです。

多くのクロス円ペアにおいて、年初来安値はこの日のレートになっていることが多いです。

しかし、早朝には暴落したのですが安値を維持することができず、東京時間には縁が全面安となって、相場がリスクオン方向に動いてきます。

この動き方は、2019年初の大暴落後の相場とよく似ており、もしかしたら仕掛けたプレイヤーは同じ層なのかもしれません。

結局、安値は若干更新したもののこのレートは、2019年相場の二番底となっています。

年末にかけての上げはどう見るか

年後半になると、上げ相場が再び始まりました。

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基本的には、高値を切り下げる展開だっただけに、この動きは「レンジ相場」を思わせるものです。

確かに、チャートを見ても直近高値をやや超えていますが、一つの波における高値更新の値幅は狭く、上昇圧力も110円に接近すると弱まって反落するということが続いています。

ただ、2019年のテーマが米中貿易摩擦に関する悲観相場だったとすれば、それによってポジションは円ロング(USDJPYのショート)に偏っているといえます。

したがって、上げづらいけれども下げづらいという、USDJPYに典型的なレンジ相場になっているのではないか、とみています。

もちろん、日中はリスクオンやリスクオフによってレートが上下するものの、明確に110円を上抜いたり、反対に105円割れを狙ったりという動意は乏しいのではないでしょうか。

2019年におけるUSDJPYトレードの正解

2019年のUSDJPYは、まず年始の大暴落というリスクに対してどのように損失を限定できたのか、ということから始まります。

もちろん相場に順張りしてショートポジションで利益を出せていればなおよいのですが、仮にデイトレード目線でロングポジションを持っていた場合、異常な値動きが起こったためにきちんと損失を限定できたかどうかが重要です。

次の上げ相場は、性急にポジションをショートに傾けたトレーダーの創造の斜め上を行くものだったでしょう。

しかし、日足を振り返ってみるとV字回復したわけではなく、きちんとダブルボトムや押し目を作りながら上がっていきました。

その動きは、大暴落とは反対にとても規則的であるといえます。

したがって、「次は100円割れだ」という観測が遠のいたことを早めに認めて、マーケットがショート気味だということを見抜き、ロングポジションメインのトレードができたかどうかが決定的でしょう。

次に、その相場のトレンドラインが切れたタイミングです。

5月以降の相場は、今度は戻り売りがきれいに機能した相場だといえます。

もちろん、戻りも大きいですから利食いもしっかり行えたかどうかがポイントでしょう。

そして、8月末の二番底にいかに早く気づいて、ロングポジションにできたのかということも年終盤を戦ううえでのポイントでした。

ただ、この上げ相場が二番底以降のトレンドラインに支えられているということは忘れてはなりません。…